皆様初めまして、Irina Avalonです。
私はGen7DOU環境において一時期の強プレイヤーとして、レート内では少しだけ知名度がありました。
最近はGen7DOUを頻繁に遊ぶことは無くなったのですが、中国プレイヤー(浮屠Yi)に記事内で言及されていたので、直接的な反応ではありませんが記事を書こうと思いました。
http://47.94.147.145/topic/2823/usum-dou%E4%BF%9D%E5%A7%86%E7%BA%A7%E6%95%99%E7%A8%8B/60
私がここに記事を残す理由は、私を知っていただいたプレイヤーに反応を残すこと。
これからGen7DOU環境が発展するかわかりませんが、私は距離を置くので考え方は残したいと思ったからです。
それを私のGen7DOUの触り始めから終わりまで、手短に書きたいことを書こうと思います。
無名に興味無いよという方もいると思いますが、知っていただいている方には、私が発信するのはこれで最後になります。
以下、本文。
当初私は、7DOUに関して本格的に向き合うことはありませんでした。世間はGen8が主流となっていて、私はSwitchすら持っていません。なので、ちょっと懐かしいような気分でGen7を遊んでいました。
何戦か遊んでいると、とあるプレイヤーと運命的な出会いをすることになります。
DRGpokeです。彼は当時のTop tierで、Stealth Rockの使い手でした。4vs4の対戦環境ではStealth Rockはメジャーではなく、また負けるとも思っていなかったので、彼に何度も負けたことは本当に意外でした。
考えを改めて、Stealth Rockが強いパワーを持っていると感じた私はチームを組むこととなります。
当初は以下のチームを使いました。
https://pokepast.es/4a1ad4bed35009c0
このチームで初めて一位を取りました。
DRGpokeはMega-Venusaurを使っていたので、安易な考えでMega-Scizorの使い、既にIncieroarの強力さを考えてMiloticを採用しました。
その後、DRGpokeとの攻防を繰り広げることとなります。彼はMega-VenusaurにHidden Power Fireを採用したり、Zeraoraを採用したり、試行錯誤をしていました。
私もある程度の試行錯誤を重ね、以下のチームに落ち着きます。
https://pokepast.es/7354952b179b5936
振り返るとかなりMega-Venusaurを意識していたことがわかります。Metagrossの採用は如何にIncineroarを意識の外から倒すことができるかを考えていました。Intimidateを無効化することができて、Choice Bandを持たせたHammer ArmでIncineroarを対面から一撃で倒します。Zen HeadbuttはMega-Venusaurを一撃で倒すことはできませんが、Mega-Venusaurの回復が追いつかないという点で圧力をかけています。(技を外すという点においてはZen Headbuttはかなり弱い技だと思っていますが……)
次に、Latiasの採用でしたがこれは失敗でした。Latiasに期待した役割は、DRGpokeへの牽制と、雨チームへの対抗です。主に後者に関して失敗でした。
DRGpokeに対してどういう役割を持っていたかというと、彼は途中Choice Bandを持ったScizorを使っていました。Scizorが彼のチームに定着しそうだったので、過去に私が対策されたように、私もHidden Power FireをLatiasに採用しました。彼と同じくMega-VenusaurにHidden Power Fireを採用しなかったのは、彼はProtectの代わりにHidden Power Fireを採用していたからです。私との対戦においてProtectの不採用が明らかにデメリットに見えたので、その選択肢は私には存在しませんでした。
雨チームの対策に失敗した理由は、Latiasの火力が足りなかったこと、そしてQuadmasterに対して全く勝てなかったことにあります。主に後者が大きな要因でした。
普通の雨チームであればMega-Venusaurがかなり圧力をかけます。実際彼以外の雨チームに対してはそこまで勝率は悪くないはずです。しかし問題は彼が採用しているThundurus-TherianとGenesectという並びに対して回答がありません。
彼のThundurus-TherianはPsychium Zという珍しいアイテムを採用しています。これはある意味当然なのですが、DRGpokeとIrina AvalonというトッププレイヤーがMega-Venusaurを使っていたら、Psychium Zは明確な役割となります。LatiasのHidden Power Fireも、Genesectは基本的にLatiasに対してU-turnしか使わないため、Hidden Power FireをGenesectに当てることができません。
DRGpokeがQuadmasterの相手を得意としていたかはわかりませんが、少なくとも私はQuadmasterの相手を得意としていませんでした。勝率が悪かったという意味で、私が思う最強の雨チーム使いはQuadmasterであり、それ以上の雨チームと出会っていません。
ここからまた環境が変わっていきます。徐々にStealth Rockの有用さが広まっていた印象があり、私の中ではこの時期に二人のプレイヤーが頭角を現します。
一人はKennyOmeg@です。私の記憶もそこそこ薄れてはいるのですが、彼も一位保持者だったと思います。彼はCharizard-Mega-Yを使用するプレイヤーで、高いステータスを持つポケモンを駆使するプレイヤーでした。
もう一人はiredaniです。彼は性格に難のあるプレイヤーですが、実力は高く、メタを考える際は彼の構築を一番意識していたと思います。(もう彼がどんな構築を使用していたか覚えていないのですが)
リスペクトはしていませんが構築は影響を受けています。私は英語を話せるプレイヤーではなく、コミュニティーにも属していないので、彼が今活動しているのか、またどんな名前だったのかも知りません。活動しているのならば、関わりたくないプレイヤーの一人でもあります。
そんな実力の高いプレイヤーと競い合う中で、一つの構築が完成します。Manectric-Megaを採用した構築、私の名前に心当たりのあるプレイヤーであれば知っている方もいるのではないでしょうか。
https://pokepast.es/a257e4b9b720bd50
私はこの構築で初めて1900という数値のレートを記録しました。
私は以前、ブログにてこの構築のことをあまりよく評していませんでしたが、ある程度の良い点はあったと今振り返って思います。Landorus-Therianの使い方がようやく馴染んでいた時期でもありました。
この構築について話すべきことは二つあります。一つ目はMega-Manectricの採用です。
Mega-Manectricの使い方については自信がありました。特にTapu Finiとの並びにおいてです。このブログを遡ってもらえればわかるのですが、USUM時代にMega-ManectricとTapu Finiの並びで、非公式の地区大会で優勝しています。Lightning Rodの使い方についてはこの時に学び、Tapu KokoにTapu Finiが対面不利を取らない動きができることを知っていました。
そしてGen7DOU当時はMetagross-Megaの対処が面倒だった覚えがありますVolt Switchを上手く使い、Intimidateを活用しながら最終的にFlamethrowerの圏内に入れることが勝ち筋となります。冗長な立ち回りだと感じるかもしれませんが、当時はMetagross-Megaを使う強いプレイヤーがいなかったので、中盤レート帯に勝ち越す意味も込めてMetagross-Megaは意識していました。
二つ目は、Miloticに対しての立ち回り方です。この構築を見てMiloticに対して弱いと感じる方がいると思いますが、その通りでMiloticに対して弱いです。Intimidateが3枠も採用されていますからね。
ただ、一応立ち回り方が無いわけではなく、Tapu Fini+Kyurem-Blackを並べれば、一応
Miloticからの打点がありません。(当時はCoil+HypnosisのMiloticがいなかった)
ここで問題となるのはMiloticの隣のポケモンなのですが、例えば上の二体に弱点が突けるTapu Kokoとしましょう。これは裏のMegaではないManectricが電気技を無効化します。Dazzling Gleamを選択されると展開的に厳しいですが、そうするとTapu Finiが自由に動ける展開ができます。Calm Mindを採用しているのでTapu KokoにMoonblast が一撃で倒せる可能性もあり、Misty SurgeでTapu Kokoの電気技が弱まっている状況も考えられます。(Electric Surgeが残っていると、Volt SwitchやFusion Boltのダメージが大きくなり、悪い面ばかりではない)
他にも、KennyOmeg@であればMiloticとCharizard-Mega-Yを採用しています。
Charizard-Mega-Yに対しての考え方はKyurem-Blackにダメージを残さないこと、Celesteelaを上手く使うことです。Celesteelaは対面不利ですがWide Guardを持っています。Heat Waveを無効化することをまず第一に考え、Fusion BoltをまずCharizard-Mega-Yに当てます。(一撃では倒せない)
仮にFlamethrowerでCelesteelaが倒されたならば、ManectricのVolt SwitchでCharizard-Mega-Yを倒せるようになります。これで倒せたならば、一番最初のTapu Fini+Kyurem-Blackという並びが展開できます。倒せなくともManectricはSpeでCharizard-Mega-Yに負けないのでProtectは関係ないです。交替ならばStealth Rockで倒せる可能性も考えられます。Miloticが交替するようであれば、そこにIncineroarやLandorus-Therianを繰り出せば良いでしょう。脳内と実際の立ち回りでは多少アドリブが必要となりますが、考え方は用意しています。
1900という数字を更新してから少しだけShowdounを離れ、一か月後くらいに戻ってきた際には勝てなくなっていました。Stealth Rockを採用する上位プレイヤーも増え、全体的に中堅実力者も増えました。
私も試行錯誤をしていたのでこの辺りの構築は印象に残っていません。それでも言及された構築があるので、私も言及したいと思います。
https://pokepast.es/c2c4bb65395c9fd6
この構築は試行錯誤をした中では強かったほうで、私はこの構築でVolcanionの使い方を学びました。しかし、言及されたのは何故かGothitelleのほうで私自身はGothitelleを上手く使えているとは思いません。Gothitelle、Shadow Tagを上手く使えるプレイヤーというのはORASやSM時代の、G7DOUでPerish Songを使うプレイヤーやGengar-Megaを上手く使うプレイヤーのことで、私はその二つを採用していません。
とあるコミュニティでGothitelleが議題に上がったことは知っていますが、私自身があまりGothitelleを感じていないのは、Volt SwitchやU-turnを多用するプレイヤーなので、多少耐性があることでしょう。
https://pokepast.es/5fc4501b277d2a3a
仕方なく使った構築です。これにZygardeが入った構築が最終形でしょう。今までとは戦略の違う構築を試さなければ勝てないと考えたほど思い詰めていた時期でもあったので、受けを強くした構築です。参考にしたプレイヤーがいたことは覚えているのですが、名前が思い出せません。
強いことは間違いなかったのですが、Speが全体的に遅く、試合時間もかかるので気軽に使おうとは思いません。
ここまで試行錯誤をして、2022年の年末にGen7DOU環境が終わるとの話も聞いていたので、集大成の構築が必要となりました。革新的で、それでいて今までと使用感を引き継げる構築です。
色々試した結果が以下の構築となります。
https://pokepast.es/a3ee2d36224d73bb
https://pokepast.es/60021403b597c9ad
本当はもう少し最高レートがあったと記憶していますが、スクショが残っておらず、証拠が出せないので、これを最高レートとします。
Light ScreenとReflectを使うプレイヤーは上位帯では珍しく、どうにか形にできないかと考えました。いままでの使用感を引き継ぐという点で、Tapu Koko、Landorus-Therian、Volcanionは今まで使ってきたポケモンの中で信頼があり、活躍してくれました。
MeowsticはLight ScreenとReflectを使うポケモンの中で最も強くFake Outを使えることが強力でした。
Tyranitar-Megaは今使うなら別のポケモンでいいと思いますが、Tyranitarは私の最も好きなポケモンで、結果を残すことができて嬉しく思います。Light ScreenとReflect下での耐久力は素晴らしかったです。
CelesteelaとMetagrossの使い分けは、Gastrodonが相手の構築に入っているかどうかです。基本的にはMetagrossのほうが強いのですが、上の構築ではGastrodonに打点が無いので、Gastrodonを意識したい時だけCelesteelaを使います。
この構築で自身の最高レートを更新し手応えはあったのですが、Gen7DOU史上最高レートは更新できませんでした。一人では到達できない場所もあるのだと感じます。
Gen7DOU環境に対してもう強いモチベーションはなく、Gen9も実機で買いました。転職もしたので時間の取り方も変わってきます。少しは触れることもあるでしょうが、もう立ち回りに関しての鋭さはないのでしょう。
Gen7DOUは楽しいルールではあると思うので、これから遊ぶ皆様は頑張ってください。
Irina Avalon