@すぷりんぐの感想

エロゲ 感想

プレイ日記 1月編 Making Lovers 終わる世界とバースデイ 他

 

 あけましておめでとうございます。@すぷりんぐです。年始の時間を利用してプレイできるゲームはプレイしてしまおう〜って思って積んでるゲームを崩し始めましたが、崩しては積み崩しては積みの繰り返しで一向に減りません。シナリオ重視で積んでいくとやっぱり時間はそれなりにかかるので……

 

 前置きは短く作品紹介へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Making*Lovers
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 キャッチコピーは全員、狂人。ではなく交際してから始まる恋心。共通√が存在しないゲームで、ほぼほぼ最初から個別√なのはダレることなくプレイできて〇。

 面白かった点はなんと言ってもギャグとテンポ。咲さん、レイナ√は特に笑えたかもしれない。ましろに関しては笑えるといえば笑えるかもしれないけど、狂人の中の狂人なのでギャグのベクトルが少し違うと思う。

 話として面白かったのは可憐。次点でレイナ。可憐に関しては非常に個人の好みにマッチしていて、夢を叶えるための第1歩って感じの終わり方がとても良かった。鳴沢律佳といいどうしてキャラゲーで好みのシナリオをしているのだろうか。カタハネもやらないとね。レイナに関してはキーホルダー落とすところの話が好き。このゲームは一人大体2〜3時間で攻略したが、どのヒロインにも他ヒロインの攻略をためらわせるような話を挟んでくるのがずるい。レイナは一文無しで路頭に迷ってる可憐より他を選びにくい昔話持ってると思う。

 主人公から水槽で飼われてるエビまで無駄なキャラが少なく、尚且つ全員頭のネジが外れてるのでプレイしてて飽きない構成は非常に楽しめた。気軽にプレイできるという点では、他のどのゲームより秀でているかもしれない。

 

 

 

 

 

終わる世界とバースデイ
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この世界はきっと、あなたが思っているよりもほんの少しだけ、優しいと思うんです。

 きっとこの台詞の元ネタはあるのかもしれないし無いのかもしれない。どんな形であれこのネット上でこれに似た文章を見る度に世の中の核心を突いてるんじゃないかと思うくらい好きな文章。

 このゲームはやっぱりなんと言っても最後のepilogueに集約するんじゃないかと思っていて、あんなシーン用意されたら誰だって泣く。

 最後のシーンにたどり着くまで割と長い選択肢を選ぶし、√を渡る事に2転3転する話に着いていかないといけない。でもだからこそあの終わり方が輝くのだと僕は思う。

 例えばの話このゲームをリアルタイムでプレイして2012年のオタク。今プレイし終えた本日2020年のオタク僕。じゃあ彼ら僕らが10年後ふとしたきっかけでこのゲームの内容を振り返ったとして、何度でもこのゲームのヒロイン千ヶ崎入莉は僕達の背中を押してくれると思うんですよね。10年経っても。

 現実に存在するはずもないヒロインがあたかも生きていて、しかも背中を押してくれると錯覚するのはオタクの妄想力逞しいな(笑)とか思いつつも、このゲームをプレイできたことを誇らしく思う。

 いつまでも人の心に残る作品というのは後世に語り継がれるべきだと思うし、そんな作品に出会えた、出会おうという心だけは絶対に捨てないでいたい。

 

 

 

 

彼女のセイイキ
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 禁断解放ビックバン。この作品の1番の魅力はOPの『冬に咲く華』にあると思う。読んで字のごとく、この冬に咲く華はメインヒロイン秋善冬華のための曲である。 作中、冬華は中盤まで自分がお嬢様だと偽って主人公やその他登場人物と接していて、終盤において徐々に自分の本心を打ち明けていくことがこのゲームの大まかな本筋。その内容は歌詞からも読み取ることができて、例えば自分のことをお嬢様と偽るのは、『エントランス』『シャンデリア』『ポートレイト(肖像画)』という歌詞や、曲全体が城(個人的には舞踏会)をイメージできるようなメロディと結びつけることができると思う。

 素直に本心を打ち明けられない様子も歌詞にちゃんと書いてあるし、最後のサビ前にはダイレクトに本心まんまの歌詞が書いてあるのはホントにズルい。

2番サビまで内容や本心を言葉でぼかしてぼかして、最後に偽らない歌詞で突き抜けてくのはそりゃあ誰にも勝てない。彼女のセイイキという作品、そして秋善冬華というキャラクターを5分弱の楽曲に描ききる堀江晶太は、素人目から見ても天才だと認めるしかない。プレイを終えて改めて好きになる曲だし、作品に合った曲というのは本当に強い。いつかは妹のセイイキ、学校のセイイキ両方プレイすると思う。そういうシリーズをプレイするきっかけになるという意味でもプレイしてよかった作品だと思った。

 

 

 

 

こなたよりかなたまで
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 多くは語らずただ心地の良い余韻に浸るのみ。これが本当に2003年に作られたのか?と疑うほどキャラクターは可愛いし何より話が好みと合っていた。

 結局のところこのゲームは僕達の手の届かないところにあるのかもしれない。何が言いたいかというと、こなたよりかなたまでで有名な上の画像。色々なところで昔から言われているように、5人で同じ道を歩むというシーンはこのゲームに存在しない。もし遥彼方が病に冒されていなかったら……そういうもしかしたらの可能性の上にこういった未来も存在するのかもしれないが、僕達が見ることができる範囲においてそれは存在しない。前提としてその可能性が存在しないのだ。(吸血鬼ENDならありえるのかもしれないけれど)

 悲劇に向かうまでのほんの短い間の幸せな夢。触れたら壊れてしまうんじゃないかと思うような、だけど人の優しさでなんとか形を保ってる。そういう儚さを感じ取ってしまうとなんとも言葉にしづらくなる。思うように生きることは難しいとこのゲームでは説くけれど、ほんの少し歯車の噛み合いが違ったら掴むことができたかもしれない。でもできない。まるで並行に並ぶ電車の線路のように、手を伸ばすことができても掴むことは決してできないモノはきっと存在する。世界は思っているより優しいのかもしれないけど、想像以上に厳しいのかもしれないとこのゲームをプレイしていて感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今月はもっとやる予定だったんですよ。1月の3週目でこなかなまで終わっていたので、最後の週に1本やろうと思いましたが風邪をひきました。

 

 エロゲプレイ事情はともかくとして、ほんの少しだけあおかなEXTRA2が動き出しました。なんとなくみさき個別記事が書きたいなと思いつつも本格的にEXTRA2が発表された頃に描き始めるかもしれません。先は長いです。

 

 

 短いですが今回はここまで。ノシノシ